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No116 の記事


■116 / )  アーノンクール盤と鈴木雅明盤
□投稿者/ kaoru -I -(2004/02/14(Sat) 21:01:24) [ID:CiIn0cQu]
    No106に返信(kaoru -Iさんの記事) 

    ニコラウス・アーノンクール指揮ヴィ−ン・コンツェントウス・ムジクス
    テイルツ少年合唱団 1981年録音( TELDEC4509−92627−2 ) を聴いて

    ♪・♪・♪・♪・♪〜

    西宮@津田様よりお聴かせいただいたのはLPでしたが「どうでした?」の感想をお伝えしていないので、書かせていただきます。いつも感想を聴かれると音楽素人の私はどう表現していいやら答えに窮するって感じなんです。ピントがずれていたらご指摘下さいね。

    ニコラウス・アーノンクール指揮ヴィ−ン・コンツェントウス・ムジクスと鈴木雅明指揮BCJと比べてみると演奏者が変わればこうも表現が変わるのかという程、その違いはおもしろかったです。もちろんリヒターはモダン楽器なので、鈴木さんや、アーノンクール盤とは根本的に違うのですが。
    ああなる程!!と思えるテンポ設定がなされています。
    全体的にアーノンクールの場合はゆっくりなのに、コラールになると,うんと速くなる。
    反対に鈴木盤は全体的に速いのにコラールはじっくりと聴かせるという組み立てになっているのが判ります。(それでも演奏時間は鈴木約34分、アーノンクール32分なのです。)
    何故そうなるのか…・・(それを知るのは面白い!)
    最も核となる通奏低音にアーノンクールは何故かチェンバロを使っていません。
    オルガンが主になり、その補強としてバロック・チェロ(アーノンクール演奏)が入っていますが鈴木さんの場合はチェンバロが主で、あとオルガン、チェロという組み立てをしています。(2.3.8曲以外に加わっている)
    通奏低音をどう演奏するかによって、曲の表現そのものが大きく変わるのですね。
    その点のみの違いを比べてもおもしろいです。
    第1曲目・・・・・アーノンクール盤は大変遅いテンポ。鈴木盤は通奏低音にチェンバロを使っているので、テンポ設定はこうでなければというのが良くわかります。大変軽快に始まります。アーノンクールのように伸ばしてはチェンバロはどうなるでしょう??
    軽快さと重厚さ。なかなかおもしろい!
    第4曲目・・・・・バスのレチタティーボは大変劇的な場面ですが、その部分など聞いていると特に面白いですね。
    アーノンクール盤はオルガンのみで劇的な部分を表現(下降する音型)しているので、
    (「ついには至高者の御腕これをその座より引き下ろす」という歌詞のところで音が下降します…・いかにも下ろす…を楽器で表現。これを何とかというんですよね???ちょっと忘れました。)大変重々しい感じが出ています。
    トッカータとフーガのオルガン演奏を想像していただいたら良くわかるかな。
    劇的ですよね。
    鈴木盤では、その部分をチェンバロで表現しているので、一気に突き落とされた感じが良く出ています。スピード感があるんですよ。
    それぞれの表現の仕方に持ち味が出ていますね.。
    やはり鈴木さんはチェンバリストだな・・・と感激。アーノンクールはチェリストなので
    バロック・チェロの表現がとても良いですね。
    6.10曲の有名なコラール・・・・・ アーノンクール盤はテンポ良く、波が寄せては引くように心地よいうねりがあます。それほど情感豊かにじっくり歌うというのでもないのですが、爽やかな明るさに満ちています。これまでの遅いテンポから一気に速くなるので、そのコントラストが見事です。
    鈴木盤ではもっとテンポが遅いです。合唱がしっとり歌っているのに反して、3連符を奏するオブリガート部分はとてもきびきびしています。特にチェンバロが入る事によって、テンポが遅くても華やかさ、軽やかさが加わるのですね。
    いかにも心にじっくり染み入るとともに、喜びに溢れています。

    そして声楽の部分ではアーノンクール盤は男性のみの合唱団を起用し、ソプラノ、アルトのアリアでもこの少年合唱の中の少年のソロです。
    罪とか、穢れを知らな純真無垢な少年が魂とか、救い主…と歌うのはそのギャップが大きいだけに、クッキリとその意味が浮かび上がってくるようで身に染みる感じがします。
    たとえ子どもでも同じ罪を背負っているという事でしょうか?(クリスチャンではないのでこの辺が判りません)
    鈴木盤のソリストに関しては前に書いた通りです。

    あくまで独断と偏見に満ちた感想です。たぶん、こんな批評は聞いた事ないかも……
    なので、ピントが外れていたら申し訳ないです。
    とにかくいずれ劣らぬ素晴らしい演奏だと思います。
    アーノンクールは古楽器の道を開いた先駆者であり、その業績があったからこそ、コープマンがあり、鈴木さんが居るのだと思います。
    肩を並べて、もしくはそれ以上の演奏者が日本人にいるということは、なんと誇れることではないでしょうか。ある意味、小澤さんの上をいきますよ!!とにかくバッハ演奏で世界で認められるなんて凄いことなんです!!
    鈴木雅明さんのカンタータ全曲録音まであと10年は充分にかかりそうですがその暁には必ず前人未到の業績となることでしょう!!
    (アッ、また熱弁を振るってしまった!!)
    ※ カンタータ全曲録音ではなく、バッハ作曲全録音のようです。
     ただし、オルガンは省くとありましたが。
     (BISで他のもので既に録音されているので)



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