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■106 / 親記事)  J.S.BACH / カンタータ
  
□投稿者/ kaoru -I -(2004/02/11(Wed) 15:19:57) [ID:CiIn0cQu]
      ≪カンタータの案内≫
    200曲にも及ぶ教会カンタータは全曲聴くには相当な時間を要しますが,どれもこれも素晴らしい作品ばかりです。何が良いかと聞かれると列挙するには難しいですが特に親しまれているのは第140番と第147番です。まだ全曲を聴いたわけではないのでとりあえず気に入っている曲のほんの一部を挙げてみます。

     第1番  「輝く曙の明星のいと美しきかな」
     第4番  「キリストは死の縄目につながれたり」
     第5番  「われらはいずこに逃れいくべき?」
     第26番 「ああいかにはかなき、ああいかにむなしき」
     第51番 「もろびとよ、歓呼して神を迎えよ」
     第80番 「装いせよ、おおわが魂よ」
     第106番「神の時こそ、いと佳き時」
     第140番「目覚めよ、と我れらに呼ばわる物見らの声」
     第147番「心と口と行いと生きざまは」 
     第180番「装いせよ、おお、わが魂よ」
     第196番「主よわれらを御心に留めたまえり」 
    -----------------------------------------------------------------------------
    ≪カンタータ第147番「心と口と行いと生きざまは」について≫

    この曲は10曲からなっていて全体が2部に分けられ各部の最後の曲6.10曲目のコラールがかの有名な「主よ、人の望みの喜びよ」です。各部にアリア、レチタティーボ、コラールがありそこに含まれる旋律は情緒豊かです。
    コラールの内容はイエスはいかに私の心の慰めであり、力であり、太陽、宝である。どれほどわたしを元気付けてくれたか…だからこそ,私はイエスを離さない…と言う内容で、情感豊かにしっとりと歌い上げている。
    バッハ演奏にかけて金字塔を打ちたてた、カール・リヒターの演奏と鈴木雅明さんの2つのCDしか聴いていませんが、古今のトップの演奏を聴いてみましょう。

    ★カール・リヒター指揮ミュンヘンバッハ合唱団、アンスバッハ・バッハ週間管弦楽団

     ARCHIV453 094−2 1961年 
     ウルズラ・ブッケル(S)、ヘルタ・テッパー(A)、ヨ−ン・ファン・ケステレン(T)
     ヨ−ン・ファン・ケス(T)、キートン・エンゲン(B)

     リヒターのバッハは、当時(50〜60年代)の慣習に従って、古楽器ではなくモダン楽器による演奏です。バッハの時代の演奏形態とは異なり、恐らくバッハが意図した物とは違う表現になっていると思います。しかしリヒターの強烈な統率力のある厳しい演奏には崇高さを感じます。
    精神性の高い作品といえるでしょう。
    リヒターのカンタータは約20年かけて70曲ほど録音しています。またこの第147番は名演だと言われていますが、私ははっきり言ってあまり好みではないです。(第140番は素晴らしいのですが)他に名演が多くあることを思うと、少し物足りなく感じます。
    その一つは、それぞれのパートのソリストがイマイチかなという感じです。
    ソプラノ、アルトのビブラートのかかった声が崇高さ、清澄さから遠のき、オケの切れがよく、統率された音とマッチせず、品を落としている感があります。
    第一曲目の冒頭のソプラノ軍団は少し薄っぺらく軽薄に聞こえます。
    テノール、バスがペーター・シュライアー、ディートリヒ・フィッシャー・ディスカウでないというのも物足りなく思います。
    全体的にオブリガートなどに3連音符が顕著に現れてきますが、リズミカルに躍動感を出しているところはリヒターらしいです。
    清冽で切れ味の良い厳しい演奏がリヒターの持ち味ではないでしょうか。
    リヒターが成し得た業績があってこそ、今の古楽器演奏に繋がっているので、やはりリヒターの演奏も聴くべきでしょう。

    ★★鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン

     BIS CD1031  1999年録音。
     野々下由香里(S)、ロビン・ブレイズ(CT)、ゲルト・デュルク(T)、
     ぺター・コーイ(B)
     http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=611067

    第140番はアーノンクールの演奏は聴いていませんので,ピリオド楽器による演奏は鈴木さんしか知りません。
    この演奏の聴きどころの一つとしてトランペットの演奏を挙げます。
    第1、9曲のオブリガートで登場し、また6,10曲にはコラールの旋律に重なって奏しています。
    1、9曲はバロック・トランペットで演奏されていますが6,10曲のコラールではバロック・トランペットでは演奏できない音があり(自然倍音からはみ出す)スライドトランペットを使用している。
    トランペット奏者の島田俊雄さんは、楽器の制作から手がけている人で自作,自演をしています。
    スライドトランペットは、トロンボーンと違って本体自体がスライドするので大変難しいものだそうです。難しい技術を要するにも係わらず事も無げに演奏していますが、恐らくバッハが意図した楽器で演奏をしているのは、BCJだけなのではないかと思われます。
    合唱と重なって演奏される音はまるで合唱団の一人のようです。つまりあたかも声のように聞えるからです。その音色は膨らみがあり,温かさに富み、表現豊かです。島田さんは日本においてバロック・トランペット奏者の第一人者です。

    ソプラノ、アルト、テノール、バスのソリスト4人はBCJの演奏の中では
    最も好きな組みあわせです。名実ともに実力派。それぞれのパートのソロ演奏があるこのカンタータで、浸透力のある素晴らしい歌声を聴かせてくれています。
    またコンサートマスターに寺神戸亮さんを置いているのも、最強です。
    寺神戸さんのヴァイオリンが入ると本当に温かみが出てくるんですよね。
    BCJの演奏は細部に渡り一致したバッハ音楽の解釈がその演奏に透明感と、瑞々しいまでの美しさと優しさと温かさを出しています。それだけでなく一切の妥協をしない音へのこだわりも感じます。神戸松蔭チャぺルの音の響きと溶け合ってとても美しい、心洗われる作品となっています。
    リヒターの演奏が名盤なら、鈴木雅明/BCJ盤は,決定盤だと言えます。
    文句なしの完璧な演奏です。
    この147番が入っているCDは以下の賞を受賞しています。(カップリングで第21番)
       ●2000年レコード・アカデミー賞(声楽部門)、
    ● 日本ミュージックペンクラブ賞(最優秀アルバム邦人アーティスト)を受賞

    追伸…カンタータの後はバッハの最高傑作と言われる「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」を是非とも聴きましょう。マタイを聴かずしてバッハを語れません。それぞれ3時間、
    2時間という大作なので、どう紹介していいやら…・・またそのうちに。

引用返信 削除キー/
■108 / ResNo.1)  Re[1]: J.S.BACH / カンタータ
□投稿者/ 西宮@津田 -(2004/02/12(Thu) 00:02:58) [ID:6KSfjQrz]
    No106に返信(kaoru -Iさんの記事)
    >   ≪カンタータの案内≫
    >
    >  第1番  「輝く曙の明星のいと美しきかな」
    >  第4番  「キリストは死の縄目につながれたり」
    >  第5番  「われらはいずこに逃れいくべき?」
    >  第26番 「ああいかにはかなき、ああいかにむなしき」
    >  第51番 「もろびとよ、歓呼して神を迎えよ」
    >  第80番 「装いせよ、おおわが魂よ」
    >  第106番「神の時こそ、いと佳き時」
    >  第140番「目覚めよ、と我れらに呼ばわる物見らの声」
    >  第147番「心と口と行いと生きざまは」 
    >  第180番「装いせよ、おお、わが魂よ」
    >  第196番「主よわれらを御心に留めたまえり」 
    --------------------------------
    > ≪カンタータ第147番「心と口と行いと生きざまは」について≫
    >
    > この曲は10曲からなっていて全体が2部に分けられ各部の最後の曲6.10曲目のコラールがかの有名な「主よ、人の望みの喜びよ」です。各部にアリア、レチタティーボ、コラールがありそこに含まれる旋律は情緒豊かです。
    > コラールの内容はイエスはいかに私の心の慰めであり、力であり、太陽、宝である。どれほどわたしを元気付けてくれたか…だからこそ,私はイエスを離さない…と言う内容で、情感豊かにしっとりと歌い上げている。
    > バッハ演奏にかけて金字塔を打ちたてた、カール・リヒターの演奏と鈴木雅明さんの2つのCDしか聴いていませんが、古今のトップの演奏を聴いてみましょう。
    >
    > ★カール・リヒター指揮ミュンヘンバッハ合唱団、アンスバッハ・バッハ週間管弦楽団
    >
    >  ARCHIV453 094−2 1961年 
    >  ウルズラ・ブッケル(S)、ヘルタ・テッパー(A)、ヨ−ン・ファン・ケステレン(T)
    >  ヨ−ン・ファン・ケス(T)、キートン・エンゲン(B)
    >
    > リヒターのカンタータは約20年かけて70曲ほど録音しています。またこの第147番は名演だと言われていますが、私ははっきり言ってあまり好みではないです。(第140番は素晴らしいのですが)他に名演が多くあることを思うと、少し物足りなく感じます。
    > その一つは、それぞれのパートのソリストがイマイチかなという感じです。
    > ソプラノ、アルトのビブラートのかかった声が崇高さ、清澄さから遠のき、オケの切れがよく、統率された音とマッチせず、品を落としている感があります。
    > 第一曲目の冒頭のソプラノ軍団は少し薄っぺらく軽薄に聞こえます。
    > テノール、バスがペーター・シュライアー、ディートリヒ・フィッシャー・ディスカウでないというのも物足りなく思います。

    この頃は、カンタータ演奏の黎明期で、この時代の演奏に相応しい古楽専門の声楽家が、まだ少なかったと思います。
    P.シュライヤーやD.F.ディスカウ(ドイツ・リートの名歌手)の声がリヒターの演奏には、最も相応しかったと思います。
    古楽器でカンタータ全集をリリースしたアーノンクールの時代になって、初めてオラトリオやカンタータを専門に
    歌うことが出来る歌手たちを集め、合唱のソプラノ/アルト・パートにも、少年合唱団を起用し、
    古楽器(ピリオド楽器)演奏の特徴である「ノン・ビブラート奏法」と同じように、ビブラートをかけないで
    歌うことで、合唱に透明感を与えています。
    また、アルト・ソロのパートには、カウンター・テナーを起用し、少年合唱団からボーイ・アルトとボーイ・ソプラノに
    ソロをさせるなど、バロック時代の教会で演奏していたであろう姿に拘っています。
    その意味で、アーノンクールの演奏するカンタータは、BCJの演奏に多大な影響を与えているはずです。

    > 全体的にオブリガートなどに3連音符が顕著に現れてきますが、リズミカルに躍動感を出しているところはリヒターらしいです。
    > 清冽で切れ味の良い厳しい演奏がリヒターの持ち味ではないでしょうか。
    > リヒターが成し得た業績があってこそ、今の古楽器演奏に繋がっているので、やはりリヒターの演奏も聴くべきでしょう。

    リヒターの演奏は、自分に厳しく真摯な態度でバッハに奉仕する姿を垣間見ることが出来ます。Kaoru-I さんが言われるように
    彼の業績なくして、今日のバッハの演奏、バロック音楽の演奏の発展はなかったと思います。

    > ★★鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン
    >
    >  BIS CD1031  1999年録音。
    >  野々下由香里(S)、ロビン・ブレイズ(CT)、ゲルト・デュルク(T)、
    >  ぺター・コーイ(B)
    >  http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=611067
    >
    > 第147番はアーノンクールの演奏は聴いていませんので,ピリオド楽器による演奏は鈴木さんしか知りません。
    > この演奏の聴きどころの一つとしてトランペットの演奏を挙げます。
    > 第1、9曲のオブリガートで登場し、また6,10曲にはコラールの旋律に重なって奏しています。
    > 1、9曲はバロック・トランペットで演奏されていますが6,10曲のコラールではバロック・トランペットでは演奏できない音があり(自然倍音からはみ出す)スライドトランペットを使用している。
    > トランペット奏者の島田俊雄さんは、楽器の制作から手がけている人で自作,自演をしています。
    > スライドトランペットは、トロンボーンと違って本体自体がスライドするので大変難しいものだそうです。難しい技術を要するにも係わらず事も無げに演奏していますが、恐らくバッハが意図した楽器で演奏をしているのは、BCJだけなのではないかと思われます。

    アーノンクールの演奏でも、トランペットは2種類使われていて、倍音中心で演奏できる曲には、普通のバロックトランペット
    オブリガート・ソロの場面で、スライド・トランペットが使用されています。
    BCJの島田さんも、アーノンクールのカンタータからの影響を受けられているのでしょう。

    > 合唱と重なって演奏される音はまるで合唱団の一人のようです。つまりあたかも声のように聞えるからです。その音色は膨らみがあり,温かさに富み、表現豊かです。島田さんは日本においてバロック・トランペット奏者の第一人者です。
    >
    管楽器のレベルは、世界から見れば相当遅れている・・・と言われる日本の中で、島田さんのバロック・トランペットは、世界に通用する素晴らしいものです。

    > ソプラノ、アルト、テノール、バスのソリスト4人はBCJの演奏の中では
    > 最も好きな組みあわせです。名実ともに実力派。それぞれのパートのソロ演奏があるこのカンタータで、浸透力のある素晴らしい歌声を聴かせてくれています。
    > またコンサートマスターに寺神戸亮さんを置いているのも、最強です。
    > 寺神戸さんのヴァイオリンが入ると本当に温かみが出てくるんですよね。
    > BCJの演奏は細部に渡り一致したバッハ音楽の解釈がその演奏に透明感と、瑞々しいまでの美しさと優しさと温かさを出しています。それだけでなく一切の妥協をしない音へのこだわりも感じます。神戸松蔭チャぺルの音の響きと溶け合ってとても美しい、心洗われる作品となっています。
    > リヒターの演奏が名盤なら、鈴木雅明/BCJ盤は,決定盤だと言えます。
    > 文句なしの完璧な演奏です。

    言われるとおり、今後これを上回る演奏は、なかなか出てこないだろうと思える素晴らしい演奏です。
    その演奏を素晴らしくしている原動力は、指揮者鈴木雅明さんの弟で、バロック・チェロの名手
    鈴木秀美さんの存在を忘れてはなりません。通奏低音の「コア(核)」として、BCJの躍動感のあるリズムを
    支配する秀美さんは、欠くことの出来ない存在なのです。
    その意味で、アーノンクールもバロック・チェロの名手で、彼のヴィーン・コンツェントゥス・ムジクスの演奏も
    特選盤に値するものです。

    > この147番が入っているCDは以下の賞を受賞しています。(カップリングで第21番)
    >    ●2000年レコード・アカデミー賞(声楽部門)、
    > ● 日本ミュージックペンクラブ賞(最優秀アルバム邦人アーティスト)を受賞
    >
    > 追伸…カンタータの後はバッハの最高傑作と言われる「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」を是非とも聴きましょう。マタイを聴かずしてバッハを語れません。それぞれ3時間、
    > 2時間という大作なので、どう紹介していいやら…・・またそのうちに。

    それにしても、Kaoru-I さんのバッハに対する拘りは、半端じゃありませんね。
    センチュリー交響楽団の大中さんも、彼女の書き込み内容に、太鼓判を押しています。

引用返信 削除キー/
■109 / ResNo.2)  Re[2]: J.S.BACH / カンタータ
□投稿者/ kaoru -I -(2004/02/12(Thu) 18:54:57) [ID:CiIn0cQu]
    No108に返信(西宮@津田さんの記事)


    >>★★鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン
    >>
    >> BIS CD1031  1999年録音。
    >> 野々下由香里(S)、ロビン・ブレイズ(CT)、ゲルト・デュルク(T)、
    >> ぺター・コーイ(B)
    >> http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=611067
    >>
    >>第147番はアーノンクールの演奏は聴いていませんので,ピリオド楽器による演奏は鈴木さんしか知りません。
    >>この演奏の聴きどころの一つとしてトランペットの演奏を挙げます。
    >>第1、9曲のオブリガートで登場し、また6,10曲にはコラールの旋律に重なって奏しています。
    >>1、9曲はバロック・トランペットで演奏されていますが6,10曲のコラールではバロック・トランペットでは演奏できない音があり(自然倍音からはみ出す)スライドトランペットを使用している。
    >>トランペット奏者の島田俊雄さんは、楽器の制作から手がけている人で自作,自演をしています。
    >>スライドトランペットは、トロンボーンと違って本体自体がスライドするので大変難しいものだそうです。難しい技術を要するにも係わらず事も無げに演奏していますが、恐らくバッハが意図した楽器で演奏をしているのは、BCJだけなのではないかと思われます。
    >
    > アーノンクールの演奏でも、トランペットは2種類使われていて、倍音中心で演奏できる曲には、普通のバロックトランペット
    > オブリガート・ソロの場面で、スライド・トランペットが使用されています。
    > BCJの島田さんも、アーノンクールのカンタータからの影響を受けられているのでしょう。

    そうでしたか。それは失礼いたしました。
    アーノンクール盤をお聴かせいただけるということで、楽しみにしています。


    > 言われるとおり、今後これを上回る演奏は、なかなか出てこないだろうと思える素晴らしい演奏です。
    > その演奏を素晴らしくしている原動力は、指揮者鈴木雅明さんの弟で、バロック・チェロの名手
    > 鈴木秀美さんの存在を忘れてはなりません。通奏低音の「コア(核)」として、BCJの躍動感のあるリズムを
    > 支配する秀美さんは、欠くことの出来ない存在なのです。
    > その意味で、アーノンクールもバロック・チェロの名手で、彼のヴィーン・コンツェントゥス・ムジクスの演奏も
    > 特選盤に値するものです。

    そうですね。先日手に入れたBWV1〜4が入っているCDを聴きましたが
    とても素晴らしいものでした。中古ショップで見つけたのは、大変タイムリーだったので
    赤い糸を感じましたよ!!(単品販売はいま品切れが多いです)


    > それにしても、Kaoru-I さんのバッハに対する拘りは、半端じゃありませんね。
    > センチュリー交響楽団の大中さんも、彼女の書き込み内容に、太鼓判を押しています。

    そんな光栄なお言葉を!!嬉しい限りです。
    まさかバッハについて語ろうとは夢にも思っていなかったけど・・・・
    ただ、バッハが好きな素人の感想として聴いてください。
    これを聴くと書かずにはおれない・・・という作品ってたくさんありますよね。
    まだまだありますよ!!
    でもいい加減にしておいたほうが良いのかなあ・・・・・
    まあ自己満足の世界ですね。
    書いては反省の日々で〜す。

引用返信 削除キー/
■110 / ResNo.3)  Re[3]: J.S.BACH / カンタータ
□投稿者/ ビールの泡 -(2004/02/13(Fri) 01:23:08) [ID:SyVCjwDg]
    No109に返信(kaoru -Iさんの記事)
    > ■No108に返信(西宮@津田さんの記事)
    >
    >
    > >>★★鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン
    > >>
    > >> BIS CD1031  1999年録音。
    > >> 野々下由香里(S)、ロビン・ブレイズ(CT)、ゲルト・デュルク(T)、
    > >> ぺター・コーイ(B)
    > >> http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=611067
    > >>
    > >>第147番はアーノンクールの演奏は聴いていませんので,ピリオド楽器による演奏は鈴木さんしか知りません。
    > >>この演奏の聴きどころの一つとしてトランペットの演奏を挙げます。
    > >>第1、9曲のオブリガートで登場し、また6,10曲にはコラールの旋律に重なって奏しています。
    > >>1、9曲はバロック・トランペットで演奏されていますが6,10曲のコラールではバロック・トランペットでは演奏できない音があり(自然倍音からはみ出す)スライドトランペットを使用している。
    > >>トランペット奏者の島田俊雄さんは、楽器の制作から手がけている人で自作,自演をしています。
    > >>スライドトランペットは、トロンボーンと違って本体自体がスライドするので大変難しいものだそうです。難しい技術を要するにも係わらず事も無げに演奏していますが、恐らくバッハが意図した楽器で演奏をしているのは、BCJだけなのではないかと思われます。
    >>
    >>アーノンクールの演奏でも、トランペットは2種類使われていて、倍音中心で演奏できる曲には、普通のバロックトランペット
    >>オブリガート・ソロの場面で、スライド・トランペットが使用されています。
    >>BCJの島田さんも、アーノンクールのカンタータからの影響を受けられているのでしょう。
    >
    > そうでしたか。それは失礼いたしました。
    > アーノンクール盤をお聴かせいただけるということで、楽しみにしています。
    >
    >
    >>言われるとおり、今後これを上回る演奏は、なかなか出てこないだろうと思える素晴らしい演奏です。
    >>その演奏を素晴らしくしている原動力は、指揮者鈴木雅明さんの弟で、バロック・チェロの名手
    >>鈴木秀美さんの存在を忘れてはなりません。通奏低音の「コア(核)」として、BCJの躍動感のあるリズムを
    >>支配する秀美さんは、欠くことの出来ない存在なのです。
    >>その意味で、アーノンクールもバロック・チェロの名手で、彼のヴィーン・コンツェントゥス・ムジクスの演奏も
    >>特選盤に値するものです。
    >
    > そうですね。先日手に入れたBWV1〜4が入っているCDを聴きましたが
    > とても素晴らしいものでした。中古ショップで見つけたのは、大変タイムリーだったので
    > 赤い糸を感じましたよ!!(単品販売はいま品切れが多いです)
    >
    >
    >>それにしても、Kaoru-I さんのバッハに対する拘りは、半端じゃありませんね。
    >>センチュリー交響楽団の大中さんも、彼女の書き込み内容に、太鼓判を押しています。
    >
    > そんな光栄なお言葉を!!嬉しい限りです。
    > まさかバッハについて語ろうとは夢にも思っていなかったけど・・・・
    > ただ、バッハが好きな素人の感想として聴いてください。
    > これを聴くと書かずにはおれない・・・という作品ってたくさんありますよね。
    > まだまだありますよ!!
    > でもいい加減にしておいたほうが良いのかなあ・・・・・
    > まあ自己満足の世界ですね。
    > 書いては反省の日々で〜す。
    >
     バッハのカンタータ早速買って聴きましたがこんなに気持ち良く聴けるクラッシックは 久しぶりですね、kaoru−Iさん大変素晴らしいソフトを紹介頂きありがとう御座いま した是非とも「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」探して聞かなくてはと思っていますの で紹介よろしくお願い致します。
     kaorru−Iさんの紹介文からはバッハに対する熱烈な想いが伝わってきて是非聴かなく てはと思ってしまいます。
引用返信 削除キー/
■111 / ResNo.4)  Re[4]: J.S.BACH / カンタータ
□投稿者/ 信川 -(2004/02/13(Fri) 02:17:34) [ID:Zu1zrciQ]
    No110に返信(ビールの泡さんの記事)
    >  バッハのカンタータ早速買って聴きましたがこんなに気持ち良く聴けるクラッシックは 久しぶりですね、kaoru−Iさん大変素晴らしいソフトを紹介頂きありがとう御座いま した是非とも「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」探して聞かなくてはと思っていますの で紹介よろしくお願い致します。
    >  kaorru−Iさんの紹介文からはバッハに対する熱烈な想いが伝わってきて是非聴かなく てはと思ってしまいます。

    ビ!ビールの泡さんまでやられちゃいましたか・・・・(へっへっへ!)
    松蔭のチャペルの音は気持ちが良いですね。
    明るく澄んだエコーが、スッと天井に抜けてから降り注ぐような感じに
    聞こえます。欧州のチャペルに有るような奥行きを感じるホールトーン
    とはまた違った趣です。

    それにしてもKaoru-Iさんのパワーには驚きますね!
    作った私さえ予想だにしなかった展開に少々戸惑いながらも、
    やっぱりHMVを覗いてしまう、これ罪深き掲示板よ・・・・

引用返信 削除キー/
■113 / ResNo.5)  Re[5]: J.S.BACH / カンタータ
□投稿者/ kaoru -I -(2004/02/13(Fri) 08:42:51) [ID:CiIn0cQu]
    No111に返信(信川さんの記事)
    > ■No110に返信(ビールの泡さんの記事)
    >> バッハのカンタータ早速買って聴きましたがこんなに気持ち良く聴けるクラッシックは 久しぶりですね、kaoru−Iさん大変素晴らしいソフトを紹介頂きありがとう御座いま した是非とも「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」探して聞かなくてはと思っていますの で紹介よろしくお願い致します。
    >> kaorru−Iさんの紹介文からはバッハに対する熱烈な想いが伝わってきて是非聴かなく てはと思ってしまいます。

    この切なる想い(!)が伝わったのですね!!その一言をお待ちしておりました!
    暗闇の中に一人立たされているような、恐ろしい掲示板でしたが、
    まるで一条の光が差し込んできたようです!!
    マタイ、ヨハネを待って下さっているのは何より嬉しいです。
    >
    > ビ!ビールの泡さんまでやられちゃいましたか・・・・(へっへっへ!)
    > 松蔭のチャペルの音は気持ちが良いですね。
    > 明るく澄んだエコーが、スッと天井に抜けてから降り注ぐような感じに
    > 聞こえます。欧州のチャペルに有るような奥行きを感じるホールトーン
    > とはまた違った趣です。

    BISの録音は本当に素晴らしいです。
    松蔭へ行けば身も心も洗われるようです。
    音が天から降り注いでくるようで,言葉を失ってしまいます。
    (呼吸困難に陥ることも・・・・息をするのを忘れているんですよね)
    >
    > それにしてもKaoru-Iさんのパワーには驚きますね!
    > 作った私さえ予想だにしなかった展開に少々戸惑いながらも、
    > やっぱりHMVを覗いてしまう、これ罪深き掲示板よ・・・・
    >
    良い掲示板を作って頂いてありがとうございます。
引用返信 削除キー/
■114 / ResNo.6)  Re[6]: J.S.BACH / カンタータ
□投稿者/ 西宮@津田 -(2004/02/13(Fri) 21:15:15) [ID:6KSfjQrz]
    No113に返信(kaoru -Iさんの記事)
    > ■No111に返信(信川さんの記事)
    >>■No110に返信(ビールの泡さんの記事)
    > >> バッハのカンタータ早速買って聴きましたがこんなに気持ち良く聴けるクラッシックは 久しぶりですね、kaoru−Iさん大変素晴らしいソフトを紹介頂きありがとう御座いま した是非とも「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」探して聞かなくてはと思っていますの で紹介よろしくお願い致します。
    > >> kaorru−Iさんの紹介文からはバッハに対する熱烈な想いが伝わってきて是非聴かなく てはと思ってしまいます。
    >
    > この切なる想い(!)が伝わったのですね!!その一言をお待ちしておりました!
    > 暗闇の中に一人立たされているような、恐ろしい掲示板でしたが、
    > まるで一条の光が差し込んできたようです!!
    > マタイ、ヨハネを待って下さっているのは何より嬉しいです。

    そうですね、kaorru−Iさんと「反応がないね」と言い続けていたのですね。
    さて、この2つの受難曲は、アーノンクール(古い盤)、ガーディナー、その他を聴いてきましたが、
    演奏内容と録音の良さなど、全ての点で鈴木さんのBCJのものが優れていると思います。
    既に調べられているかとは思いますが、

    マタイ受難曲
    http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=998612 日本盤
    http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=433565 スウェーデン盤 

    ヨハネ受難曲
    http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=781965 スウェーデン盤
    http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=833660 日本盤
    上のヨハネは、松蔭での録音です。
    http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=845092 日本盤
    これは、確かカザルス・ホールでのライヴです。

    日本盤は、解説と歌の内容が分かりますので、この様な曲を聴くときには必要ですね。
    さて、解説はkaorru−Iさんにお任せしますよ〜。

    >>ビ!ビールの泡さんまでやられちゃいましたか・・・・(へっへっへ!)
    >>松蔭のチャペルの音は気持ちが良いですね。
    >>明るく澄んだエコーが、スッと天井に抜けてから降り注ぐような感じに
    >>聞こえます。欧州のチャペルに有るような奥行きを感じるホールトーン
    >>とはまた違った趣です。
    >
    信川さん宅の装置が、現場に行かなくてもそこがどの様な形状になっているか、ハッキリ分かる
    見事な再生をしているのが分かります。ラッターなどで聴くことが出来るキングスカレッジの教会の
    それとは全く違うこぢんまりした、しかし響きの良いチャペルです。

    > BISの録音は本当に素晴らしいです。
    > 松蔭へ行けば身も心も洗われるようです。
    > 音が天から降り注いでくるようで,言葉を失ってしまいます。
    > (呼吸困難に陥ることも・・・・息をするのを忘れているんですよね)
    >>
    >>それにしてもKaoru-Iさんのパワーには驚きますね!
    >>作った私さえ予想だにしなかった展開に少々戸惑いながらも、
    >>やっぱりHMVを覗いてしまう、これ罪深き掲示板よ・・・・
    >>
    > 良い掲示板を作って頂いてありがとうございます。

    Kaoru-I さんにバッハについて是非書き込んで欲しいと勧めた張本人としては、ただ嬉しいとしか言えません。
    オーディオ仲間の掲示板では、機械的な事柄やデータ中心で、女性の音楽ファンやや私のような
    機械音痴には入り込みにくい部分も多々ありました。
    しかし、この掲示板のおかげで、自分の大好きな音楽の内容について意見の交流を図れるのは
    何よりも嬉しいことです。信川さん、本当にありがとうございました。

引用返信 削除キー/
■115 / ResNo.7)  Re[7]: J.S.BACH / カンタータ
□投稿者/ 信川 -(2004/02/14(Sat) 03:59:02) [ID:Zu1zrciQ]
    No114に返信(西宮@津田さんの記事)
    > そうですね、kaorru−Iさんと「反応がないね」と言い続けていたのですね。

    只講義を聴くばかりで、言葉を挟むようなことは私には出来ません・・・
    Kaoru-Iさんの思い入れたっぷりの紹介と津田先生の解説で完結しています
    からね!

    > Kaoru-I さんにバッハについて是非書き込んで欲しいと勧めた張本人としては、ただ嬉しいとしか言えません。
    > オーディオ仲間の掲示板では、機械的な事柄やデータ中心で、女性の音楽ファンやや私のような
    > 機械音痴には入り込みにくい部分も多々ありました。
    > しかし、この掲示板のおかげで、自分の大好きな音楽の内容について意見の交流を図れるのは
    > 何よりも嬉しいことです。信川さん、本当にありがとうございました。

    有り難うございます!
    本当に作って良かったと思います。

    ウィッシュリストが肥大し続けております・・・・
    (その一部ですが明日届く予定です)

引用返信 削除キー/
■116 / ResNo.8)  アーノンクール盤と鈴木雅明盤
□投稿者/ kaoru -I -(2004/02/14(Sat) 21:01:24) [ID:CiIn0cQu]
    No106に返信(kaoru -Iさんの記事) 

    ニコラウス・アーノンクール指揮ヴィ−ン・コンツェントウス・ムジクス
    テイルツ少年合唱団 1981年録音( TELDEC4509−92627−2 ) を聴いて

    ♪・♪・♪・♪・♪〜

    西宮@津田様よりお聴かせいただいたのはLPでしたが「どうでした?」の感想をお伝えしていないので、書かせていただきます。いつも感想を聴かれると音楽素人の私はどう表現していいやら答えに窮するって感じなんです。ピントがずれていたらご指摘下さいね。

    ニコラウス・アーノンクール指揮ヴィ−ン・コンツェントウス・ムジクスと鈴木雅明指揮BCJと比べてみると演奏者が変わればこうも表現が変わるのかという程、その違いはおもしろかったです。もちろんリヒターはモダン楽器なので、鈴木さんや、アーノンクール盤とは根本的に違うのですが。
    ああなる程!!と思えるテンポ設定がなされています。
    全体的にアーノンクールの場合はゆっくりなのに、コラールになると,うんと速くなる。
    反対に鈴木盤は全体的に速いのにコラールはじっくりと聴かせるという組み立てになっているのが判ります。(それでも演奏時間は鈴木約34分、アーノンクール32分なのです。)
    何故そうなるのか…・・(それを知るのは面白い!)
    最も核となる通奏低音にアーノンクールは何故かチェンバロを使っていません。
    オルガンが主になり、その補強としてバロック・チェロ(アーノンクール演奏)が入っていますが鈴木さんの場合はチェンバロが主で、あとオルガン、チェロという組み立てをしています。(2.3.8曲以外に加わっている)
    通奏低音をどう演奏するかによって、曲の表現そのものが大きく変わるのですね。
    その点のみの違いを比べてもおもしろいです。
    第1曲目・・・・・アーノンクール盤は大変遅いテンポ。鈴木盤は通奏低音にチェンバロを使っているので、テンポ設定はこうでなければというのが良くわかります。大変軽快に始まります。アーノンクールのように伸ばしてはチェンバロはどうなるでしょう??
    軽快さと重厚さ。なかなかおもしろい!
    第4曲目・・・・・バスのレチタティーボは大変劇的な場面ですが、その部分など聞いていると特に面白いですね。
    アーノンクール盤はオルガンのみで劇的な部分を表現(下降する音型)しているので、
    (「ついには至高者の御腕これをその座より引き下ろす」という歌詞のところで音が下降します…・いかにも下ろす…を楽器で表現。これを何とかというんですよね???ちょっと忘れました。)大変重々しい感じが出ています。
    トッカータとフーガのオルガン演奏を想像していただいたら良くわかるかな。
    劇的ですよね。
    鈴木盤では、その部分をチェンバロで表現しているので、一気に突き落とされた感じが良く出ています。スピード感があるんですよ。
    それぞれの表現の仕方に持ち味が出ていますね.。
    やはり鈴木さんはチェンバリストだな・・・と感激。アーノンクールはチェリストなので
    バロック・チェロの表現がとても良いですね。
    6.10曲の有名なコラール・・・・・ アーノンクール盤はテンポ良く、波が寄せては引くように心地よいうねりがあます。それほど情感豊かにじっくり歌うというのでもないのですが、爽やかな明るさに満ちています。これまでの遅いテンポから一気に速くなるので、そのコントラストが見事です。
    鈴木盤ではもっとテンポが遅いです。合唱がしっとり歌っているのに反して、3連符を奏するオブリガート部分はとてもきびきびしています。特にチェンバロが入る事によって、テンポが遅くても華やかさ、軽やかさが加わるのですね。
    いかにも心にじっくり染み入るとともに、喜びに溢れています。

    そして声楽の部分ではアーノンクール盤は男性のみの合唱団を起用し、ソプラノ、アルトのアリアでもこの少年合唱の中の少年のソロです。
    罪とか、穢れを知らな純真無垢な少年が魂とか、救い主…と歌うのはそのギャップが大きいだけに、クッキリとその意味が浮かび上がってくるようで身に染みる感じがします。
    たとえ子どもでも同じ罪を背負っているという事でしょうか?(クリスチャンではないのでこの辺が判りません)
    鈴木盤のソリストに関しては前に書いた通りです。

    あくまで独断と偏見に満ちた感想です。たぶん、こんな批評は聞いた事ないかも……
    なので、ピントが外れていたら申し訳ないです。
    とにかくいずれ劣らぬ素晴らしい演奏だと思います。
    アーノンクールは古楽器の道を開いた先駆者であり、その業績があったからこそ、コープマンがあり、鈴木さんが居るのだと思います。
    肩を並べて、もしくはそれ以上の演奏者が日本人にいるということは、なんと誇れることではないでしょうか。ある意味、小澤さんの上をいきますよ!!とにかくバッハ演奏で世界で認められるなんて凄いことなんです!!
    鈴木雅明さんのカンタータ全曲録音まであと10年は充分にかかりそうですがその暁には必ず前人未到の業績となることでしょう!!
    (アッ、また熱弁を振るってしまった!!)
    ※ カンタータ全曲録音ではなく、バッハ作曲全録音のようです。
     ただし、オルガンは省くとありましたが。
     (BISで他のもので既に録音されているので)



引用返信 削除キー/
■117 / ResNo.9)  Re[3]: アーノンクール盤と鈴木雅明盤
□投稿者/ 西宮@津田 -(2004/02/14(Sat) 22:35:41) [ID:6KSfjQrz]
    No116に返信(kaoru -Iさんの記事)
    > ■No106に返信(kaoru -Iさんの記事) 
    >
    > ニコラウス・アーノンクール指揮ヴィ−ン・コンツェントウス・ムジクス
    > テイルツ少年合唱団 1981年録音( TELDEC4509−92627−2 ) を聴いて
    >
    > ♪・♪・♪・♪・♪〜
    >
    > ニコラウス・アーノンクール指揮ヴィ−ン・コンツェントウス・ムジクスと鈴木雅明指揮BCJと比べてみると演奏者が変わればこうも表現が変わるのかという程、その違いはおもしろかったです。もちろんリヒターはモダン楽器なので、鈴木さんや、アーノンクール盤とは根本的に違うのですが。
    > ああなる程!!と思えるテンポ設定がなされています。
    > 全体的にアーノンクールの場合はゆっくりなのに、コラールになると,うんと速くなる。
    > 反対に鈴木盤は全体的に速いのにコラールはじっくりと聴かせるという組み立てになっているのが判ります。(それでも演奏時間は鈴木約34分、アーノンクール32分なのです。)
    > 何故そうなるのか…・・(それを知るのは面白い!)
    > 最も核となる通奏低音にアーノンクールは何故かチェンバロを使っていません。
    > オルガンが主になり、その補強としてバロック・チェロ(アーノンクール演奏)が入っていますが鈴木さんの場合はチェンバロが主で、あとオルガン、チェロという組み立てをしています。(2.3.8曲以外に加わっている)
    > 通奏低音をどう演奏するかによって、曲の表現そのものが大きく変わるのですね。
    > その点のみの違いを比べてもおもしろいです。
    > 第1曲目・・・・・アーノンクール盤は大変遅いテンポ。鈴木盤は通奏低音にチェンバロを使っているので、テンポ設定はこうでなければというのが良くわかります。大変軽快に始まります。アーノンクールのように伸ばしてはチェンバロはどうなるでしょう??
    > 軽快さと重厚さ。なかなかおもしろい!
    > 第4曲目・・・・・バスのレチタティーボは大変劇的な場面ですが、その部分など聞いていると特に面白いですね。
    > アーノンクール盤はオルガンのみで劇的な部分を表現(下降する音型)しているので、
    > (「ついには至高者の御腕これをその座より引き下ろす」という歌詞のところで音が下降します…・いかにも下ろす…を楽器で表現。これを何とかというんですよね???ちょっと忘れました。)大変重々しい感じが出ています。
    > トッカータとフーガのオルガン演奏を想像していただいたら良くわかるかな。
    > 劇的ですよね。
    > 鈴木盤では、その部分をチェンバロで表現しているので、一気に突き落とされた感じが良く出ています。スピード感があるんですよ。
    > それぞれの表現の仕方に持ち味が出ていますね.。
    > やはり鈴木さんはチェンバリストだな・・・と感激。アーノンクールはチェリストなので
    > バロック・チェロの表現がとても良いですね。
    > 6.10曲の有名なコラール・・・・・ アーノンクール盤はテンポ良く、波が寄せては引くように心地よいうねりがあます。それほど情感豊かにじっくり歌うというのでもないのですが、爽やかな明るさに満ちています。これまでの遅いテンポから一気に速くなるので、そのコントラストが見事です。
    > 鈴木盤ではもっとテンポが遅いです。合唱がしっとり歌っているのに反して、3連符を奏するオブリガート部分はとてもきびきびしています。特にチェンバロが入る事によって、テンポが遅くても華やかさ、軽やかさが加わるのですね。
    > いかにも心にじっくり染み入るとともに、喜びに溢れています。
    >
    > そして声楽の部分ではアーノンクール盤は男性のみの合唱団を起用し、ソプラノ、アルトのアリアでもこの少年合唱の中の少年のソロです。
    > 罪とか、穢れを知らな純真無垢な少年が魂とか、救い主…と歌うのはそのギャップが大きいだけに、クッキリとその意味が浮かび上がってくるようで身に染みる感じがします。

    それが一番のねらいだと思います。また、バッハの時代の演奏形態を正確に再現しようとしたのだと思います。

    > たとえ子どもでも同じ罪を背負っているという事でしょうか?(クリスチャンではないのでこの辺が判りません)

    そのような意味ではないと思います。

    > 鈴木盤のソリストに関しては前に書いた通りです。
    >

    上記の分析は、本当にお見事です。如何に147番を聴き込んでおられたかが、よく分かります。
    演奏者(指揮者)のバック・グラウンドの違いによって、ここまで演奏のスタイルまでが違うことを知らせてくれます。
    通奏低音には、基本的チェロとコントラバスがあり、特にレチタティーボではチェロが核になります。
    そこにチェンバロを使うか、オルガンを使うか、或いは両方を入れて使い分けるかは、指揮者の考え方によるものでしょう。
    BCJの場合は、核になる通奏低音に世界に誇れる鈴木兄弟が入るわけですから、チェンバロを使いながら
    オルガンを補助的に入れて、響きの豊かさと温かさを出そうとしているように思います。
    それに対してアーノンクール盤は、音楽のディティールを際だたせるように設計されていると思います。
    アーノンクールは、カンタータ全集を録音するに当たって、積極的にピリオド(古)楽器の特徴を前面に押し出して
    それまでのモダン楽器による演奏と、一線を画するものにしようと考えていたはずです。
    私は彼の演奏を初めて聴いたときに、今まで聴いたことの無いアーティキュレーションの新鮮さに夢中になったものです。


    > とにかくいずれ劣らぬ素晴らしい演奏だと思います。
    > アーノンクールは古楽器の道を開いた先駆者であり、その業績があったからこそ、コープマンがあり、鈴木さんが居るのだと思います。

    全くその通りだと思います。加えれば、「ああ、この演奏は○○のだ」と明確に分かる強烈な個性を持っているのが、
    ピリオド(古)楽器の世界では、アーノンクールと鈴木雅明さんだと思います。
    他に忘れてはならない人に、レオンハルト/クイケン兄弟/ブリュッヘン・・・
    多数いますが、
    この2人の出すサウンドは、両極端に位置していると思います。強烈な個性ですが、凄く説得力のある音なのです。

    > 肩を並べて、もしくはそれ以上の演奏者が日本人にいるということは、なんと誇れることではないでしょうか。ある意味、小澤さんの上をいきますよ!!とにかくバッハ演奏で世界で認められるなんて凄いことなんです!!

    小沢征爾さんは、ウイーン国立歌劇場のシェフとして大活躍で、日本の誇りでもあります。
    仰るとおり、鈴木さんの業績はこれからもっと輝きを増すのでしょうね。

    > 鈴木雅明さんのカンタータ全曲録音まであと10年は充分にかかりそうですがその暁には必ず前人未到の業績となることでしょう!!
    > (アッ、また熱弁を振るってしまった!!)
    > ※ カンタータ全曲録音ではなく、バッハ作曲全録音のようです。
    >  ただし、オルガンは省くとありましたが。
    >  (BISで他のもので既に録音されているので)
    >

    ピリオド楽器を中心とした、50年を越える演奏の歴史の上に立って、今も成長を続けているBCJ・・・
    バッハの作品録音が完結する約10年後に、録音スタートの頃の演奏スタイルがどの様に変化しているか楽しみでもあります。
    何はともあれ、3/20(土)松蔭での演奏を聴くことを今から凄く楽しみにしています。
引用返信 削除キー/

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