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■240 / 親記事)  ブランデンブルク協奏曲/J.S.BACH
  
□投稿者/ kaoru-I -(2004/08/01(Sun) 10:50:31) [ID:hyogfWR8]
    【ブランデンブルク協奏曲】

    バッハが好きななるきっかけであったブランデンブルク協奏曲を何度繰り返し聴いたか解りませんが、最近、感動を新たにしました。
    今更ながらと言う感じですが、ぜひ紹介してみたくなり、思いを新たに一筆します。

    周知のとおりバッハの有名な器楽曲。
    6曲から成るコンチェルトのセットでバッハがケーテンの宮廷学長を勤めていた1721年、ブランデンブルク伯爵クリスティアン・ルートヴィヒに献呈されたもの。
    バッハは主にこのケーテン時代に多くの器楽曲を作曲しており、その中でもひときわ聳え立つ雄峰です。

    第1〜6曲はそれぞれ独奏楽器が変わり、第1番の狩猟ホルンのフューチャーは大変珍しく、恐らく史上初の試みであった可能性があるといわれています。
    また、第2番のトランペットは、バッハには類を見ないF管を使用し、超高音域を要求するためバロック・トランペットでは演奏が大変難しいと言われています。
    ほとんど演奏不可能といわれるほどで、ホルンに変えて演奏している団体もあります。
    この第2番ではトランペット、リコーダー、オーボエ、ヴァイオリンの4つの独奏楽器が入れ替わり立ち代り絡み合いながら演奏するという他には類を見ない見事な、綿密な構成。
    まるで、万華鏡のように煌きながら、バトンタッチし、景色を変えていく様子はバッハだからこそなしうるものだと感嘆せずにはいられません。
    また、第3番、5番は大変人気の高い名曲です。

    どの曲も構成、様式などを異にしながら、決して同じものはないというほどそれぞれが特徴のある曲なのに、全体的には決してばらばらではなく、不思議と統一感があります。
    これこそがバッハの成せる業なのです!
    モダン、バロックと、数多くの録音がありますが、演奏家によってニュアンスは大きく変わりバッハの音楽とは一体何なのだろうかと、ついつい色んな演奏を聴いて、その本質を知りたくなってしまいます。

    以下、私の聴いたブランデンブルクです。特にお勧めのブランデンがあれば、ぜひお教えください。

    追伸:只々バッハが好きなだけの素人感想なので、的外れなところがあるかもしれませんがお許しください。また、ご指摘いただければ大変有り難いです。


    ★ラインハルト・ゲーベル指揮 ムジカ・アンティクァ・ケルン(MAK)   オリジナル楽器
    ARCHIV。1986〜87年録音。
    1999年リマスタリングされました。

    http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=49073
    http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=438111

    以前津田@西宮様も紹介されていましたが、私が初めて聴いたのがこの盤。
    これ以上早い演奏は不可能と言うほど超限界的、超技巧的というほど、鮮烈な演奏。
    MAKの演奏はこれほどのスピード感を持ちながらも一糸乱れず、出だしがここまでピンポイントのように出せるのかと唸ってしまいます。
    都会的な洗練された演奏と言うのでしょうか。
    ただ、楽器が十分にその持ち味を発揮し歌い切るには少し早すぎるかなあ・・・と言う気もします。
    新幹線に乗っていると、外の景色が早すぎてじっくり味わえないような感じと似てます。聴いているほうが時折呼吸困難になりそう。それほど早い!!
    香り豊かなバッハを望むなら少し物足りない感じがします。
    しかし、完璧な演奏。

    ★グスタフ・レオンハルト総指揮   オリジナル楽器

    http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=369715

    セオン 1976〜77年録音。ソニーからリマスター盤が出ています。。
    まだ、まだ層の浅い古樂演奏界では指揮者、団体名を変えては、有名な演奏家が集まることが多いですが、
    これは、オリジナル楽器の大御所が勢揃いしているという凄いアルバムです。
    フランス・ブリュッヘン、ジギズヴァルト・クイケン、ヴィーラント・クイケン、アンナー・ビルスマ、グスタフ・レオンハルト他
    これほどのメンバーの集まりだからと期待しすぎたのか、少し何か物足りない感じがします。
    演奏者がピカイチでも駄目(駄目という表現は不適切ですが)なのですね。音楽とは難しいと痛感。
    しかし、このアルバムを決定盤として評価される人も多いです。
    第4番の瑞々しいブリュッヘンのリコーダー演奏は大変素晴らしいです。
    これは必聴です!


    ★クリストファー・ホグウッド指揮 アカデミー・エンシェント・ミュージック     オリジナル楽器

    http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=475219


    1984年録音。第1番と第5番は献呈されたものではなく、「初稿版」を使用しており、資料的にも極めて貴重なものです。
    第1曲は第3楽章まで、その他少しずつ曲作りにおいて違いがあります。
    当時、オリジナル楽器による録音で新風を巻き起こしたといわれています。
    素朴な感じはするものの、全域に渡ってバッハの持ち味である、深遠な響きが不足しているかなと感じました。
    チェンバロは勿論ホグウッド。
    余談ですが今年10月に鈴木雅明さんがこのAAMに客演されるそうですね。演奏はカンタータ。
    どのような素晴らしい演奏になるのでしょうか?本格的に世界舞台へ進出ですね。


    ★カール・リヒター指揮 ミュンヘン・バッハ管弦楽団    モダン楽器

    http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=339709

    ARCHIV。1963年録音。
    これこそ不滅の名盤。
    2002年にOIBP化された輸入盤は管弦楽組曲全曲とカップリングで嬉しい3枚組で音
    質もグレードアップし、大変お買い得!

    初めて聴いたムジカ・アンティクァ・ケルン(MAK)のスピード感が、ある種の呪縛(?)となってなかなか他のものは聴けませんでしたが、
    リヒター盤はバッハ演奏の規範ではないかと思わせてくれます。
    その呪縛を解いてくれたのはこの名盤でした。
    オリジナル楽器のような滑らかさ、包み込むような豊潤さに少し欠けるかもしれませんが、一切そんなことはどうでもいいと思えるくらい、
    堂々とした、精神性の高い、厳しい演奏に感動。
    何気ないフレーズにはっとさせられるほど、これぞバッハだと思わせてくれます。やはり荘厳な響きがリヒターらしいと感じました。
    第5番でのリヒター自信のチェンバロ演奏がまた素晴らしい!
    欲を言うなら、オーケストラに音が少し押されてしまうのが残念。モダンの宿命でしょうか。
    しかし、リヒターの演奏は、普遍性を感じます。生涯バッハを追い求めたリヒターの精神がここでも感じることができました。
    本当に不滅の名盤だと実感いたします。



    ★鈴木雅明指揮 バッハ・コレギウム・ジャパン    オリジナル楽器

    http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=581268

    BIS。2000年5〜6月録音。
    寺神戸亮(Vn)、鈴木秀美(Vc)、島田俊雄(tp) 鈴木雅明(チェンバロ)などが参加。
    期待通りの、いえ、期待以上の歴史に残るバッハ演奏が日本で生まれました。

    何故、こんなに生き生きとして、芳醇な音楽が生まれるのだろうと感動せずにはいられません。
    楽器の持ち味を最大限に発揮し、その溶け具合、自然なリズム感、細部に至るまでの、繊細な響きと大胆な表現力。
    鈴木ブランデンを聴くと香り豊かなバッハに酔いしれます。
    全曲 a=392 でチューニング(当時フランスの影響が大きかったことを考慮して)しているので深く落ち着いた響きがまたとても良いです。

    特に第2番を聴くのを楽しみにしていました!!
    なぜなら、第2番のトランペットの部分はバッハの作品の中でも他に類を見ないF管の高音域を要求される、演奏不可能と言われるほどの高音域を
    島田俊雄さんが演奏可能とされるオリジナル楽器を自作し、「世界初演」をしているからです。
    それは当時の資料から研究し、管には穴を開けず、そして一切のスライドを使わず唇の動きのみで音程をとるという形です。
    通常のバロック・トランペットでは演奏不可能な部分をホルンに代えて演奏している団体もあります。
    特にこの第2番は私のお気に入りで、今までのライバル盤では全く感じ取れなかったこれこそバッハだと思える演奏を聴くことができました。
    他のソフトで何気なく聞き逃していたバッハの音楽に潜む素晴らしさを発見させてくれました。
    また第3番の3楽章は鈴木雅明さんがバッハの魅力として語られているバッハのスピード感が見事に表れています。
    演奏が早いだけではなく、怒涛のように押し寄せてくるメロディーがそよ風がさっとさらっていくような爽やかさと疾風を駆け抜けるスリル感に溢れています。
    突き進んでいく力強さと推進力は鈴木さんならではの素晴らしい表現力だと感じました。
    これはぜひ、決定盤、推薦盤としてお勧めしたいです!!

                                                                      以上






引用返信 削除キー/
■1835 / ResNo.1)  Re[1]: ブランデンブルク協奏曲/J.S.BACH
□投稿者/ a♪take -(2007/10/15(Mon) 00:29:09) [ID:eFfvV7sA]
    No240に返信(kaoru-Iさんの記事)

    > バッハが好きななるきっかけであったブランデンブルク協奏曲を何度繰り返し聴いたか解りませんが、最近、感動を新たにしました。
    > 今更ながらと言う感じですが、ぜひ紹介してみたくなり、思いを新たに一筆します。

    私も大好きな曲集です。10種類くらい持っていますが,愛聴盤はやはりBCJ盤でしょうか。以前はレオンハルト盤で,最初にLPで出た時には自筆譜ファクシミリが着いていたのがどうしても欲しかったんですけど,お金がなかったので借金して買いました。懐かしい…。

    さて,今日のblogは新ネタを書く元気がなかったので(というか昨日のブクステフーデにまだ浸っているだけのことですが 笑),オランダで聴いたコープマンの《ブランデンブルク協奏曲》についての昔の日記を載せました。

    ご笑覧頂ければ嬉しいです。

    BCJの松蔭での《ブランデンブルク協奏曲》のレビューも,どこかに書きました。
引用返信 削除キー/
■1847 / ResNo.2)  Re[2]: ブランデンブルク協奏曲/J.S.BACH
□投稿者/ kaoru-I -(2007/10/15(Mon) 20:23:39) [ID:hyogfWR8]
    No1835に返信(a♪takeさんの記事)
    > ■No240に返信(kaoru-Iさんの記事)
    >
    >>バッハが好きななるきっかけであったブランデンブルク協奏曲を何度繰り返し聴いたか解りませんが、最近、感動を新たにしました。
    >>今更ながらと言う感じですが、ぜひ紹介してみたくなり、思いを新たに一筆します。


    ひえ〜ぇぇ・・・・・・
    これが、目に留まるとは・・・
    永久抹消したくなります。今はこんなこと恥ずかしくて書けません。
    怖いもの知らずですよね!

    >
    > 私も大好きな曲集です。10種類くらい持っていますが,愛聴盤はやはりBCJ盤でしょうか。以前はレオンハルト盤で,最初にLPで出た時には自筆譜ファクシミリが着いていたのがどうしても欲しかったんですけど,お金がなかったので借金して買いました。懐かしい…。
    >
    > さて,今日のblogは新ネタを書く元気がなかったので(というか昨日のブクステフーデにまだ浸っているだけのことですが 笑),オランダで聴いたコープマンの《ブランデンブルク協奏曲》についての昔の日記を載せました。

    いいですね!
    乗りに乗ったトン・コープマン、笑顔が可愛いですしね。
    やっぱり天才なんですね。
    トーマス教会でのマニフィカトと10番でしたっけ、
    あれが初めての映像でみるコープマンでした。

    >
    > ご笑覧頂ければ嬉しいです。
    >
    > BCJの松蔭での《ブランデンブルク協奏曲》のレビューも,どこかに書きました。

    BCJのブランデンは実演を聴かれたのでしょうか?

    (今日はこれで3つ目のresです)

引用返信 削除キー/
■1848 / ResNo.3)  Re[3]: ブランデンブルク協奏曲/J.S.BACH
□投稿者/ a♪take -(2007/10/15(Mon) 21:15:49) [ID:3Eo3UuVZ]
    第1回目のこんばんはです(笑)。

    No1847に返信(kaoru-Iさんの記事)

    > ひえ〜ぇぇ・・・・・・
    > これが、目に留まるとは・・・
    > 永久抹消したくなります。今はこんなこと恥ずかしくて書けません。
    > 怖いもの知らずですよね!

    いえいえ。あまりお気になさらずに…。
    このタイトルでしたらイヤでも見てしまいますよ〜。

    > いいですね!
    > 乗りに乗ったトン・コープマン、笑顔が可愛いですしね。
    > やっぱり天才なんですね。

    でもですね,目の輝きというか目力はすごいと感じました。

    > トーマス教会でのマニフィカトと10番でしたっけ、
    > あれが初めての映像でみるコープマンでした。

    あれもなかなか面白い演奏でしたね。


    > BCJのブランデンは実演を聴かれたのでしょうか?

    2000年に松蔭で全曲やっているんですよ。
    実に素晴らしかったです。
    お客さんの入りもハンパではなかったです。

    来年,名古屋で全曲やるそうだということを,私のblogにやぐちさんが書いてくれております。
引用返信 削除キー/
■1872 / ResNo.4)  Re[4]: ブランデンブルク協奏曲/J.S.BACH
□投稿者/ kaoru-I -(2007/10/16(Tue) 19:58:13) [ID:hyogfWR8]
    No1848に返信(a♪takeさんの記事)

    こんばんは!
    >
    >>BCJのブランデンは実演を聴かれたのでしょうか?
    >
    > 2000年に松蔭で全曲やっているんですよ。
    > 実に素晴らしかったです。
    > お客さんの入りもハンパではなかったです。

    初めてBCJを聴いたのが2001年のいずみホールでの「メサイア」でしたからそれ以来全曲は一度もやってないってことですね。
    >
    > 来年,名古屋で全曲やるそうだということを,私のblogにやぐちさんが書いてくれております。

    わあ!それは凄い!しらかわホールは素晴らしいホールですね。
    行きたいなあ・・・
    ここは、マタイのときに感動で涙しました。

    このBBSでもBlogでもいいですが、「音楽の捧げもの」「フーガの技法」を紹介して欲しいです。(バトンタッチします!)
    バッハの最晩年の作品って凄く好きです。(まあ、どの年代も素晴らしいですが)
    どちらも、まだ録音されてないので、楽しみです!


引用返信 削除キー/



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